出雲風土記抄

URI http://museum-database.shimane-u.ac.jp/specimen/3986
Common Identification Number
Identification Number No.20
Title 出雲風土記抄 いずもふどきしょう
Category 記録史料 Archives
Number Of Parts Or Components 185丁, 4冊
Measurements 28.0×19.3cm
Locality ( )
Date
Age
Collector Or Creator 岸崎時照
Remarks 桑原文庫
 出雲国風土記の本文に、始めて註釈を施したもので全4冊の写本、袋綴じで縦28cm、横19.3cm、第1冊43枚、第2冊39枚、第3冊51枚、第4冊52枚、計185枚。1面9行、1行文字数は第1冊と第4冊が18字、第2冊と第3冊が15字となっている。もと松江桑原家所蔵本であった。
 本書の著者は、松江藩士岸崎左久次、名は時照、字を照時といった。天和3年の自序と同年の釈宏雄の跋文とがある。
 本書の本文は、多くの伝写本中最も欠脱の少ない、いわゆる補訂本系のもので、京都上賀茂神社の三手文庫所蔵の万葉緯本と共に、出雲国風土記の本文校定に最も有力なものとして、本書を底本として校定された本は、田中卓氏の校訂出雲国風土記等がある。特に桑原家本は、同氏によって出雲国風土記鈔の諸写本中の最善本たることが論証された。(出雲大社刊出雲国風土記の研究所収)
 更にその註釈は、著者が藩の地方役(税吏)として国内を巡視中、風土記の記載について実地を踏査し、神門郡奉行となるに及んでこれを脱稿、大社松林寺の宏雄の校閲を受けて成ったもので、その地理的考証は、今日で最も信依すべきものとなっている。(加藤義成)
Department 島根大学附属図書館
Location 島根大学附属図書館本館
Copyright 島根大学附属図書館
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