ヒバサンショウウオ(Hynobius utsunomiyaorum Matsui et Okawa, 2019)

地域資源名 ヒバサンショウウオ(Hynobius utsunomiyaorum Matsui et Okawa, 2019)
Category 1 自然遺産
Category 2 動物
タグ 両生類
時代・年代
市町村 松江市
場所 松江市 美保関町 美保関
座標(緯度)
座標(経度)
標高(m)
概要  分類
 両生綱・有尾目・サンショウウオ科・サンショウウオ属

 分布
 中国地方の一部地域(島根県内では仁多地方や美保関地方)

 形態
 全長7~12㎝で、肋条(体側の溝)数は12本(稀に11本または13本)である。尾の上縁は黄褐色に縁どられるものの、尾の下縁は黄褐色に縁どられず、背面に黄土色の地衣状斑が入る。一部の個体群を除き、後肢は第5趾を欠く。

 生態
 山地の林床に生息し、一部地域でイズモサンショウウオまたはチュウゴクブチサンショウウオもしくはハコネサンショウウオ種群と同所的にみられる。谷筋の湧水地など止水域または静水域で12月から5月ごろにコイル状の卵のうを産む。幼生は水中で生活し、変態後に陸棲となる。成体は小型昆虫やミミズなど、幼生はヨコエビなどを食べる肉食性。

 その他特記事項
 本種は2019年に京都大学らの研究グループにより記載されるも、分類学的再検討を行ってきた岩田貴之氏(島根大学生物資源科学部卒)らの研究グループによって2023年に再記載された。和名はタイプ産地最寄りの「比婆山」(広島県庄原市西城町油木)に由来する。ヒバサンショウウオ種群である原記載のヒバサンショウウオとして絶滅危惧種IB類で特定第二種国内希少野生動植物種に指定されており、売買や不特定多数への譲渡が禁止されている。
文献 Taxonomic Validity of Hynobius hidamontanus (Caudata: Hynobiidae): Descriptions of Four New Species from Western Honshu, Japan(American Journal of Zoological Research)
環境省:特定第二種国内希少野生動植物種の保全 https://www.env.go.jp/page_00706.html
ヒバサンショウウオ:Web両爬図鑑 https://herpetology.raindrop.jp/hynobius_utsunomiyaorum
所有・管理
画像著作権者 牧山優太(島根大学エコロジーネットワーク)
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