ニホントカゲ Plestiodon japonicus Peters, 1864

地域資源名 ニホントカゲ Plestiodon japonicus Peters, 1864
Category 1 自然遺産
Category 2 動物
タグ 爬虫類
時代・年代
市町村 松江市
場所 松江市 西川津町
座標(緯度)
座標(経度)
標高(m)
概要  分類
 爬虫綱・有鱗目・トカゲ科・トカゲ属

 分布
 近畿北部(若狭以西、琵琶湖西岸および野洲川以南の東岸、三重県北西部、奈良県北部、和歌山県北部)、中国、四国、九州及び対馬を除く周辺島嶼(大隅諸島、男女群島など)

 形態
 体鱗列数は24~28列であるが基本26列である。
 幼体は頭胴部背面が黒褐色で、5本の黄色縦条が存在し、尾は鮮やかな青色であるが成長するにつれ尾の鮮やかさは失われる。成体は背面が褐色~黒褐色であり、体側には吻部~尾の中央部にかけ、黒褐色~赤褐色の明瞭かつ幅の広い縦条が伸びる。体色の変化は性成熟したオスにおいて顕著であり、交尾期である春季に口の周縁、咽頭部、腹面が橙色に染まる。またオスの頭幅が大きくなる。
 成体の頭胴長は60~96㎜、尾長はそれの1.5~2倍ほど。

 生態
 市街地,森林,農地周辺などの日当たりの良い場所を好んで生息し、昼行性かつ半地上性の生活を送る。終生小型昆虫などの小型生物を食べる肉食性。4~5月ごろに性成熟し、オス同士が体をかみ合うなどの闘争行動が見られる。春~夏に、メスは6~15ほどの卵を産み、7~8月ごろに孵化するまで卵に付き添い守る。

 その他特記事項
 本種と分布域が隣接するニホントカゲとオカダトカゲとは頭部の鱗の形状にある程度の違いがあることで識別できる。
 本種やニホンカナヘビ、ニホンヤモリなどは敵に襲われた際、尾を自分で切り落とす自切を行う。しばらく切り離した尾が動き、敵が気をそらしている間に逃げる。
文献 日本爬虫両棲類学会 編 2021『新 日本両生爬虫類図鑑』サンライズ出版
ニホントカゲ:Web両爬図鑑(https://herpetology.raindrop.jp/plestiodon_japonicus
所有・管理
画像著作権者 牧山優太(島根大学エコロジーネットワーク)
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