イズモサンショウウオ Hynobius kunibiki Sugawara, Iwata, Yamashita et Nagano, 2021

地域資源名 イズモサンショウウオ Hynobius kunibiki Sugawara, Iwata, Yamashita et Nagano, 2021
Category 1 自然遺産
Category 2 動物
タグ 両生類
時代・年代
市町村 松江市
場所 松江市 西川津町
座標(緯度)
座標(経度)
標高(m)
概要  分類
 両生綱・有尾目・サンショウウオ科・サンショウウオ属

 分布
 島根県東部(出雲地方)

 形態
 全長8~12㎝で、肋条(体側の溝)数は12本または13本(稀に11本)である。尾の上縁と下縁が黄色く明瞭に縁どられる。背面の色は黄色みがかった茶色から黒みがかった茶色。基本的に腹部に明瞭な白色斑を持たない(稀に持つ個体もいる)。基本的に側面に明瞭な白色斑を持たない(時折持つ個体もいる)。後肢の趾数は5本。形態的には,本種はヒバサンショウウオよりもサンインサンショウウオに近い。

 生態
 低地から山地の林床に生息し、林縁の湿地など止水域または静水域で12月から3月ごろにコイル状の卵のうを産む。幼生は水中で生活し、変態後に陸棲となる。成体は小型昆虫やミミズなど、幼生はミズムシなどを食べる肉食性。

 その他特記事項
 本種は2021年に岩田貴之氏(島根大学生物資源科学部卒)らの研究グループにより記載された。タイプ産地は松江市。種小名のkunibikiは本種のタイプ産地が位置する島根半島の形成史を語る伝承「国引き」に由来する。和名は本種の分布域にあたる「出雲地方」に由来する。絶滅危惧種IB類で特定第二種国内希少野生動植物種に指定されており、売買や不特定多数への譲渡が禁止されている。
文献 Taxonomic Reassessment of the Izumo Lineage of Hynobius utsunomiyaorum : Descriptions of a New Species from Chugoku, Japan(Animals)
環境省:特定第二種国内希少野生動植物種の保全(https://www.env.go.jp/page_00706.html
イズモサンショウウオ‐Web両爬図鑑(https://herpetology.raindrop.jp/hynobius_kunibiki
山陰中央新報デジタル:新種「イズモサンショウウオ」 安来の研究者 島根東部に生息確認(https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/80433
所有・管理
画像著作権者 牧山優太(島根大学エコロジーネットワーク)
関連リンク1
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